「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」

ニューヨークタイムズの東京支局長も務めたジャーナリストによる、日本のメディアの現状。現状はタイトル通り。権力を監視するはずのメディアが、その役割を放棄してしまっている。A社1社が権力からの干渉を受けたら、他社は共同して報道の自由、言論の自由を守らなければならないのに、政権と一緒になってそのA社を叩く。

 

この本を知ったのは、著者のマーティン・ファクラーの講演を聞いたからだ。しばらく前だが、六本木のヒルズアカデミーで英語で行われた。ここでは常に英語で行われるわけではなく、なんか国際化を勘違いしているのではないかと思った。彼は日本語堪能だし、内容は日本人こそが知るべきものなのに。

 

私はたいして英語が分かるわけではないが、内容に興味があって出かけたのでした。

そしてこの本を知り、ビデオニュースを知った。ビデオニュースは独立したメディアとして16年続いている。月500円だが、日本のメディアの砦の一つだと思う。同じく有料のNHKとは大違い。

 

しかしこの本によると、メディアへの締めつけはアメリアの方がきついらしい。この本が書かれたのはトランプ以前だから、今はさらにひどいことになっているのかもしれない。