羽黒山

昼過ぎに月山から下山したので、羽黒山に向かう。台風が来ていたので、今日のうちに登ろう。

 

頂上まで車でも行けるが下から2446段の石段を登っていく。2キロ1時間だから行けるだろう。

 

入口の随身門を入ると、いきなり石段を下る。え、登るんじゃないの、と思うがかなりの下りだ。帰りはこれを登り返すことになるのか。知らなかった。

 

登ってきた人も、もう足が動かない、などと言っている。

 

下りきると川があり、がけの上から川に流れ落ちる滝も信仰の対象のようだ。

 

両側は樹齢300年から500年、2抱えも3抱えもありそうな杉の大木が続く。その木立のなかに五重塔がある。一瞬室生寺の塔をイメージする。こちらの方が質実剛健な感じだが、木組みがとても美しい。国宝。

 

2446段という石段は急なところとゆるやかなところが交互にある。山に登る感じでマイペースで登ると、そんなに息を弾ませることもない。

 

江戸時代のこれを作った人はすごいなあ、と思う。きっと細い山道だったのを整備したのだろう。

 

見た目もとても美しい。

 

やっと登りきると、自動車道路の向うに本殿が見えた。中では白装束に身をかためた30人くらいの人たちが、ご祈祷を受けていた。

 

下る途中、庄内平野を見渡せるお茶屋で一休み。お茶屋の方に毎日ここを登るのですが、と聞いたら、「他に道はありませんから」と言われた。通勤坂道30分。

 

最後の登り返しもマイペースで登りきる。

 

翌日は湯殿山に行ってみたが、下は薄日がさしていたけれど、登ってみるとガスと強風で本宮へのバスは出ないとのこと。大鳥居までしか行かれなかった。